喪中(もちゅう)で迎えることになったお正月。
せっかく頂いた年賀状には、
寒中見舞いで、きっちりとお返事をしましょう。
でも、
「寒中見舞いって何を書けばいいのか…」
なんて、お悩みですか?
お正月、ポストを開けると年賀状が!
…という、喪中ならではの困りごとについて、
以前の記事で、ご紹介しました。
頂いた年始のご挨拶には、
喪中の場合、「寒中見舞い」という形式でお返事をします。
でも…普段はあまり書かない、寒中見舞い。
「寒中見舞いって、どう書くのが正解?」
って悩んでしまいますよね(´ー`A;)
普段は慣れないことですし、
不備があれば、相手に失礼になってしまうので、悩みます…
いざ書かなければいけない時、はもちろん、
事前知識として知っていれば、もしもの時も安心ですね!
ということで、今回は…
喪中での「寒中見舞い」の書き方や文例について、
詳しく、ご紹介します!
なぜ年賀状の返信に寒中見舞いなの?
そもそも「寒中見舞い」というのは、
寒さが厳しい季節に送る「季節の便り」の一つです。
一年のうち、一番寒い季節を迎える時期に
「体調はどうですか?」
「風邪をひかないようにしてくださいね」
と、相手の体調を気遣った内容になります。
またそれと同時に、様々な挨拶状としても使われているんですよ。
また、寒中見舞いを出す時期は、
松が明けてから(一般的に1月7日)、「節分」までが一般的です。
喪中に寒中見舞いを出す意味とは
寒中見舞いは、純粋な季節の便りとしてではなく、
様々な理由で、年賀状を交換できなかった相手に、
年始のご挨拶として出すこともあります。
喪中に関係する理由には…
- 喪中の方へ、年賀状の代わりに年始の挨拶をするとき
- 喪中の方へ、年賀状を出してしまった場合のお悔やみとお詫び
- こちらの喪中を知らず、年賀状をくれた方への喪中の報告とお詫び
…などがあります。
今回は、
3番の「喪中と知らずに年賀状をくれた方へ」にあたりますね。
まず、喪中で出す寒中見舞いでは、
寒中見舞いのデザインや、内容などにも、
少~し、気を付けなければいけません!
喪中の寒中見舞いのポイント
お祝いの言葉は避ける
「賀」「寿」「おめでとう」などの、祝いの言葉はNGです。
代わりに、
- 新年のご挨拶を申し上げます
- 平和な一年でありますように
- 新しい年が明るい年でありますように
…などの言葉なら、使っても大丈夫ですよ。
日付は元旦にしない
日付は投函した日、を入れましょう。
平成○年○月、のように日付を入れなくてもOKです。
カラフルにせず、地味めに
年賀状のように、カラフルにせず、
少し地味かな~というくらいの、暗い色味が良いと思います。
干支の絵や漢字はNG
干支の絵も新年を連想させるので、
使わないようにします。
うっかり使ってしまいそうですが、これも控えましょう。
◆◆◆
喪中の寒中見舞いで、
まず気を付けたい基本のポイントは、こんな感じです。
喪中の寒中見舞いの文例はコレ!
それでは次に、
具体的な寒中見舞いの文例についてです。
3つのパターンごとに、
それぞれ、文例をご紹介していきますね(*´∀`)
先方に、喪中はがきを送っていないとき
まずは、一番多いと思われるこの場合です。喪中はがきを送っている場合でも、
投函する時期によっては、年賀状との行き違いなども起こってしまいます。
また、
「最近やり取りもないし、大丈夫だろう」
…と思っていた相手から
喪中の年に限って、年賀状が届いたりなど…(´ー`A;)
少し慌ててしまいそうですが、
きちんと寒中見舞いを出せば、失礼になりません!
たとえば、こんな文例はいかがでしょうか。
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただき、有難く存じます。
昨年○月に祖父が他界いたしましたので、
年末年始のご挨拶を控えさせていただきました。
連絡が行き届かず、申し訳ございませんでした。
本年も相変わりませず、よろしくお願い申し上げます。
平成○○年一月
喪中の連絡が行き届かなかったことを、
お詫びするのが、ポイントです。
年賀状代わりの挨拶に
喪中により、年賀状を控えた場合でも、年始の挨拶として、寒中見舞いを送りたい方も多いと思います。
そのときは、こんな雰囲気で書いてみましょう。
寒中お見舞い申し上げます
寒さはこれからが本番ですが、皆様にはお変わりございませんか。
祖父の喪中のため年始のご挨拶を差し控え、失礼いたしましたが、
今年もなにとぞよろしくご厚誼のほどお願い申し上げます。
平成○○年一月
また、年始の挨拶代わりに寒中見舞いを使うとき、
悩む方が多いのが、写真の有無なんです。
「毎年、年賀状に家族写真を載せるのが恒例」
「寒中見舞いにも、家族写真を載せていいのかな?」
そんな疑問を持つ方って、実は結構多いんですよ。
色々と調べてみましたが、
喪中の寒中見舞いに、家族写真を載せることについては…
ちょっと否定的な意見が、多いようです(´~`)
たとえば、喪中はがきを受け取ったあとに、
笑顔の家族写真が載った、寒中見舞いを受け取る側からすると…
「喪中なのに、ちょっと不謹慎では?」
…と、不快に感じてしまう方も少なくないようなんです。
なるべく、控えたほうがよさそうですね。
家族写真入りで送りたいときには、
春先くらいに、「季節のお便り」として出してみてはどうでしょうか?ヽ(・∀・)ノ
故人宛の年賀状の返事に
不幸があった時期によっては、故人宛の年賀状が、届く場合もあります。
寂しく悲しい気持ちもありますが…
せっかくの先方からの挨拶へのお返事も、忘れないようにしましょう。
この場合の文例は、こんなものはどうでしょうか。
寒中お見舞い申し上げます
年頭のご挨拶を頂きありがとうございました。
祖父は昨年○月に他界いたしました。
旧年中にお知らせ申し上げるべきものを、
年を越してしまいましたご無礼の段、どうかお許し願います。
故人が生前に賜りましたご厚情に深謝申し上げますとともに、
この厳寒の折柄、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
平成○○年一月
年始のご挨拶と一緒に、
不幸があったことも伝える内容になります。
生前に個人と仲良くして下さったお礼も、一緒に添えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
喪中の年賀状の返信として、寒中見舞いを出すときは…
- デザインは控えめに、干支の絵は使わない
- 松が明けた1月7日から、節分までの間に投函する
- 日付は元旦ではなく、投函した日に
このポイントを押さえて、作成しましょう!
寒中見舞いを出すのが初めてだったりすると、
戸惑うこともあると思いますが…
しっかりお返事をすることで、故人も、
「ちゃんとマナーを守ってくれてるね!」
…と、喜んでくれているかもしれませんよね(*´∀`)