傷が早く治ると評判の「キズパワーパッド」。
発売した頃は『なんだこれ?』なイメージでしたが、その使い勝手のよさに感動して、お世話になっている方も多いと思います。わが家でも普通の絆創膏とキズパワーパッドは、常に薬箱に常備するようになりました。
従来の絆創膏とは違って、水に濡れても大丈夫、傷の治りが早い、傷跡が残りにくい…そんなたくさんのメリットがあるキズパワーパッド。
でも、初めて使おうとする時や、久しぶりに使うときには、使い方でちょっと戸惑うポイントがあります。
- いつまで貼り続ければいいのか
- 何日かごとに交換するべき?
- 剥がすタイミングが分からない
- 上手に剥がすコツってある?
よく疑問に浮かぶのは、こんなことが多いですね~。
わたしはうっかり包丁で指を切ってしまった時の切り傷に使うことが多いんですが、いざキズパワーパッドを傷口に貼ってから気付くんですよね。
そういえば、コレいつまで貼るんだっけ?、って…(゚Д゚;)
キズパワーパッドの説明書にも書いてはありますが、それだけだと、「ちょっと分かり辛いかな?」と思うポイントが実はいくつもあるんです。
ということで今回は、キズパワーパッドの交換のタイミングについて、詳しくご紹介しますヾ(〃^∇^)ノ
傷口を早く治したい人こそ、しっかり抑えておくと役立つポイントばかりですよ~!
キズパワーパッドの使い方を正しく知ろう
それでは最初に、キズパワーパッドの正しい使い方を、サササ~っとおさらいしておきましょう。キズパワーパッドを貼る前に、なるべくしてはいけないこともあります!
まずは正しい使い方をマスターしておきましょう♪
傷口は消毒しない!
ついつい普通の絆創膏を使うときのクセで、マキロンなどの消毒液で、傷口をしっかりと消毒していませんか?キズパワーパッドの使い方では、傷口の消毒はしなくて大丈夫。というより、しないのがオススメなんです!
その代わり、傷口周辺の汚れやばい菌・異物を、流水でしっかり洗い流します。
しっかり消毒した方が、治りが早くなりそうな気もしますが…
これについては、キズパワーパッドのホームページに詳しく理由が載っていました。
Q どうして消毒液・ヨードチンキは、一緒に使ってはいけないの?
教えて!キズパワーパッド 貼る前に – BAND-AID®
A 消毒剤の中には、刺激が強く、キズが治る上で必要な細胞組織を破壊し、治りを遅らせてしまうものもあります。したがって、キズパワーパッド™の使用にあたっては、消毒液・ヨードチンキなどの消毒剤を使用するかわりに、水道水で異物やバイ菌を十分に洗い流してください。消毒液・ヨードチンキなどの消毒剤を使用した場合は、水道水で洗い流してから、キズパワーパッド™を貼ってください
後ほどお話しますが、消毒液を使ってしまうと、ばい菌の他にキズパワーパッドで傷を治すために必要な組織まで、一緒に無くしてしまうからなんです。
消毒したい気持ちはグっとこらえて、しっかり水で洗浄するに留めましょう。
軽い出血ならそのままキズパワーパッドを貼る
傷口の水洗いが終わったら、清潔な布や紙を使って、やさしく水分を取ります。血がにじむ程度の出血なら、キズパワーパッドが吸収してくれるのでそのまま傷口を覆うように貼りましょう。
切り傷の場合に多いのですが、血が次から次にあふれてくるときは、まず止血を。ある程度出血がおさまってから、パッドを傷口に貼りつけます。
あとはキズパワーパッドにお任せ
キズパワーパッドを傷口に貼って少し経つと、パッドが傷口周辺の『体液』を吸収して、白くもこもこっと盛り上がってきます。これが、傷口を治している証拠なんです。あとは、基本的に傷口がふさがるまで貼り続けて、パッドに治療をお任せします。
キズパワーパッドを上手に使うポイントは、
傷口がまだジュクジュクしてる状態で、パッドを貼ること!
- 傷から出る体液や、血液が固まっていない
- 受傷後に時間が経っていない
- 傷が乾いていない
- かさぶたになっていない
この状態でないと、たとえキズパワーパッドを貼ったとしても、効果が発揮されにくいのでご注意下さいね。
普通の絆創膏と比べるとちょっとお高いイメージがありますが、実際に使ってみると、傷口の痛みがマシになったり、傷跡が残りにくくなるのはかなり魅力的です。
扱っているお店にもよりますが、10枚入りで800円前後くらいで購入できます。
日用品をまとめ買いするときに、一緒に1~2箱買っておくと送料もかかりませんよ~(*´∀`)
さてさて、正しい使い方をおさらいした後は…
何日で交換するのがベストなのか、剥がすコツなどパッドの交換方法について、詳しくお話していきますね。
いつまで貼るの?何日で交換するのが正解?
普通の絆創膏を使っていると、お風呂に入ったりした時など、水に濡れるとふにゃふにゃになってしまいますよね。大体、そういったタイミングで新しいものに交換することが多かったはずです。キズパワーパッドも、そういったタイミングで交換するのかと思いきや…
基本的に、2~3日は交換不要
なんです!
「えっ、何日も貼りっぱなしで大丈夫!?」
…と不安になりそうですが、貼り続けることを推奨するきちんとした理由があります。キズパワーパッドの傷を治す仕組みである「モイストヒーリング(湿潤療法)」に、そのヒミツが隠されていたんです。
モイストヒーリング(湿潤療法)について
傷口にキズパワーパッドを貼ると、パッドが傷から出た体液を吸収して、白くぷっくりと膨らんできます。初めて使う人は、その異様な光景にびっくりしたんじゃないでしょうか。
この体液には、傷を早くキレイに治す力が秘められています。いわゆる「体の自己治癒力」というやつですね。この自己治癒力をうまく利用して傷を治すのが、キズパワーパッドのしくみなんです。
この自己治癒力をを最大限に活かすためには、傷口を乾かさず、体液を保った状態でキープするのが大前提。
これはモイストヒーリング(湿潤療法)と呼ばれる方法で、キズパワーパッドはこの考え方を元にして作られています。
そのため、
「お風呂に入ったから、今日も交換しよっと」
「この白い膨らみって、なんだか気持ち悪いなあ…」
と、何度もはがしてしまうのは、逆に傷の治りを遅くしてしまいます。
例えるなら、出来たてホヤホヤのかさぶたを無理やり剥がしたら、また血が出てしまいますよね?キズパワーパッドの頻繁な交換は、これと同じことなんです。
かさぶたの下では傷の修復作業の真っ最中なので、それを剥がせば剥がすほど、治癒の邪魔をしてしまいます。
かさぶたはムリに剥がしちゃダメ!と子供の頃に怒られましたよね~ヾ(;´▽`A“
そんな傷口の修復作業を邪魔しない為にも、基本的に、キズパワーパッドは毎日の交換不要です!
ですがそうなると、
ずっと貼りっぱなしなの?
…と思っちゃいそうですが、「張り替えた方が良いタイミング」もあるので、
次はそれについて、詳しくご説明しますね(*´∀`)
貼り換えて交換するタイミングは?
「キズパワーパッドは、毎日貼り換えたり、交換しなくてOK」…というところまでは分かりましたが、それじゃ、一体いつまで貼り続ければいいんでしょう?
やっぱり、何日もず~っと貼り続けているのは…ちょっと気になりますよね(´~`)
これについては、説明書に書かれていることと、私の実体験をもとに、貼り換えて交換するベストタイミングをまとめました。
白い膨らみが、はみ出そうなとき
これは傷口から体液がたくさん出る、貼った初日~2日目くらいまでに、起こりやすいです。前途の通り、白い膨らみは、傷を治している工場のようなもの。
それがパッドからはみ出てしまうと、そこから、水やばい菌が入ってしまうことがあります。
そのまま貼り続けると、炎症を起こしたり、化膿する場合があるので、この場合には一度剥がして、新しいものと交換しましょう。
パッドが剥がれる・剥がれそうになったとき
キズパワーパッドの使い勝手の良さのひとつに、水に濡れても安心な防水加工がありますよね。それでも、汚れたり、お風呂でお湯にふやけたりすると、少しずつはがれやすくなってくるんですよね~。
パッドのふちが剥がれてくると、そこから水分が吸収されて、パッド自体の粘着力が、だんだんと落ちてしまってきます。
これも、傷口に水やばい菌が入る原因になります。
ちょっと剥がれてきたな…と思ったら、交換しましょう。上手に剥がすコツは後ほどお話しますね!
貼り続けるのは3日まで
実は、キズパワーパッド自体には消毒機能がないんです。なので、何日もずっと貼り続けていると…さすがの体液も劣化してきて、今度はそこに細菌が増えてしまいます。実は、パッドが剥がれなければいつまでも貼り続けてオッケー、ではないんですよね~。
2~3日に1回は、パッドを剥がして傷口を確認して、新しいものに貼り替えましょう。
傷口の表面に薄い皮膚が出来ていたら、それが、キズパワーパッド終了の合図です!
適度な交換はOK!貼り続け過ぎにも注意しよう
わたしも最初は「とにかく貼り続けるのがいいんだ!」と、勝手に思い込んでいたので、お風呂でパッドがふやけて、端っこがめくれてきても…限界まで交換せず、いつまでも同じパッドを貼り続けていました。
これ、ダメだったんですねえ…(・ω・`)
キズパワーパッドを交換する目安は、こんな感じです!
- 白い部分が、はみ出る前に ↓ ↓
- はがれそうになったら ↓ ↓
- 最長でも3日まで
このルールをしっかり守って、傷を早く治しましょう♪
パッドを剥がす時のコツ
それでは最後に…キズパワーパッドを交換するとき、上手に剥がす方法を、ご紹介します。
パッドを上手にはがす方法
- パッドの端っこをつまめる程度に剥がす
- そのまま、横(水平)に、やさしく何度か引っ張る
- 少し伸びた粘着面を空気に触れさせながら、ゆっくりはがす
普通の絆創膏よりも粘着力が強いので、焦らず、少しずつはがしましょう。
はがれにくい時は、温水につけたりして「パッドを温める」と、はがれやすくなります(*´∀`)
正しい使い方さえマスターすれば、キズパワーパッドは、とっても便利なアイテムです。
ケガをしないのが一番ですが、絆創膏にお世話になるときには、ぜひキズパワーパッドをお試しあれ♪