年明けも間近な、12月31日の大晦日!

近くのお寺から、除夜の鐘の音なんかが響いてくると…
次の新しい一年の「はじまり」を感じますよね(´▽`v)


でも、どうして大晦日に鐘を何回も鳴らすんだろう…?

この除夜の鐘にどんな理由や意味があるか、あなたはご存知ですか?
お正月のちょっとした小話のネタにもなるので、周りを「なるほど~!」と言わせること間違いなしですよ♪

スポンサードリンク


大晦日に付き物な「除夜の鐘」ですが、

その理由や意味について、いざ考えてみると…
結構知らないものです(´-`)


ということで今回は、
今年最後に「そうだったのか!」とスッキリ納得して、気持ちよく年を越しましょう!

大晦日の除夜の鐘の意味や由来とは?
どうして108回なのか??


こんなところについて、使えるマメ知識をご紹介します^^

除夜の鐘の意味や由来とは?

恥ずかしながらわたし自身も、
除夜の鐘は「ただの季節の恒例行事」くらいにしか、思っていませんでした(´∇`;)


でも、古くからある日本の季節行事って、必ず何らかの由来や意味をもっていることがほとんどんです。

もちろん除夜の鐘にも、そういった昔ながらの意味があります!



まず、除夜の鐘が鳴り響くのは、
12月31日の夜から、1月1日の元旦にかけてですよね。

大晦日の夜というと、除夜の鐘をつく映像をテレビで眺めながら年を越すのが、わたしの子供の頃の定番でした。
この除夜の鐘が鳴らされるタイミングにも、きちんとした意味があるんですよ。

20

除夜の鐘は108回鳴らされることが有名ですが(理由は後ほどお話しますね^^)、
その年のフィナーレを迎える、大晦日の夜の間のうちに、
まずは107回まで、鐘がつかれます。


そして、最後の1打である108回目の鐘は…
新年を迎えた、1月1日に!!

大晦日のうちに108回すべて鳴らし終わるんじゃないんですね~!


そもそも、除夜の鐘の名前にある「徐」という字には、
過去の古いものを脱ぎ捨てて、
新しいものへ乗り換える・・・という意味合いがあるんです。


古い年から新しい年へのバトンタッチ、といった感じですね。
ずっと昔からの風習ではありますが、なかなか粋なイベントだと思います。


また、大晦日に参拝すると、
除夜の鐘をつかせてくれるお寺や神社も、結構増えましたよね~

子供のころは、これが楽しみでした!

お近くの寺院や神社はどうなのか、
せっかくの行事ですし、一度訪ねてみてはいかがでしょうか。



お次は、ちょっと気になる、
「除夜の鐘の音の回数」についてです!

スポンサードリンク


なぜ108回なの?煩悩の数って?

除夜の鐘は、108回!
なぜなら、108回は人間の煩悩の数だから!


…というところまでは、ご存知の方も多いと思います。
ですが「じゃあ煩悩はどうして108個って決められてるの?」と聞かれると、それは・・・(モゴモゴ)となる場合がほとんどです。

そんな質問をされてもモゴモゴしないために、
この「108の煩悩」について、
ちょっと詳しめに、解説していきますね( ´∀`)b


まず、

「人間には、108つの煩悩がある」

…という言葉は、仏教の教えなんです。


そもそも、「煩悩」というのは、
誰しもが心に持っている「欲求」のこと。

わかりやすく言い換えると、
「食べたい」とか「寝たい」だとか、「あれが欲しい!」とかですね~。

2012070313055278

仏教の教えでは、
人間の感覚は、六根という六つのもので構成されているとされています。

人間の感覚を司る『六根』
「眼(げん)」「耳(じ)」「鼻(び)」「舌(ぜつ)」「身(しん)」「意(い)」

ちょっと小難しい感じになってきましたが、このあたりはフワっとしたイメージで大丈夫!


仏教ではこの六根のそれぞれに、

  • (気持ちがよい)
  • (不快である)
  • (どちらでもない)

この三種類の煩悩が存在していると説いています。
〇△×みたいなものですね。


まずここで、煩悩の数を数えてみましょう。
人間の感覚の6種類に、それぞれ3パターンあるということなので< 6 × 3 = 18 >になりますね。
すると、ここまでで18の煩悩となります。


そして、この18個の煩悩が、

  • (きれい)
  • (きたない)

この2つに分かれます。
なので、ここで< 18 × 2 = 36 >と計算しましょう。

また増えて、36個の煩悩になりました。


そして更には、この36個の煩悩に、
「過去」「現在」「未来」の、三つの時間軸が関係します。

36個の煩悩がそれぞれ3パターンあるということなので、
< 36 × 3 = 108 >という計算になりますね~。


おっ!
煩悩の数が108個になりましたね( ´∀`)b

ということで、
こんな風にして「人間の煩悩の数は108個」と数えることが出来るんですね。

除夜の鐘と煩悩の関係

たった一人の人間が108個も煩悩を持っているとなると、
人の心身というのは、たくさんの煩悩を抱えて日々を過ごしていることがよ~く分かりますよね…

そしてこのたくさんの煩悩は、
鐘の音によって淨められる、というのが、古くからの日本の考え方でした。


日本では昔から、鐘や鈴の音には、
悪しきものを浄化するパワーがある、と信じられてきていたんですね。


除夜の鐘の音を聞くことによって
その人が、この1年の間に生み出した罪を懺悔して、
罪を生む心そのものも同じく懺悔する。

除夜の鐘にはこんな役目があると古くから信じられてきました。
心身の煩悩を取り除いて、
まっさらでクリーンな心になって、新しい年を迎えようという教えでもあるんですね。


大晦日の夜に、除夜の鐘が聞こえたら…

「これで、わたしの煩悩もキレイに浄化されているんだな~」

と、感じてみてはいかがでしょうか。
気分も一新、キレイな心で新年をお迎えしましょう!