宿題の定番といえば、読書感想文!

本を読むのも面倒なのに、感想なんて書けない~と、ついつい後回しにしてしまいたくなるのが読書感想文。
そして「まずい!提出日が明日だ!!」と焦れば焦るほど、どんどん書けなくなってくるのも読書感想文なんですよね…。

日程に余裕のあるうちにサクサクっと書き上げてしまえたらどんなに楽か、とお困りじゃないでしょうか。

ということで今回は、読書感想文を書くのがニガテなあなたへのサポート記事です!


感想文の書き始めに悩まず、簡単にスラスラと書けるようになる、そんな魔法の書き方があるってご存知ですか?
しかもこの書き方を使うことで、あなたのオリジナリティ溢れる読書感想文を完成させることが出来るんです。


ありきたりな内容ではなく、先生に「おっ、良い感想文を書いてるな~」と思わせるような…
そんな高評価をゲットできる読書感想文の書き方について、詳しくご紹介していきます!

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読書感想文は書き出しが命!

読書感想文を書くにあたって、悩む人が最も多いのが「書き出し」の部分です。

この「書き出し」って実は超重要なポイントで、作家さんやライターさんはこの書き出し部分に一番力を入れるという話もよく聞きます。そのため、文章のプロでも書き出し部分は空白のまま、その次の文章から先に書き上げることもよくあるのだとか。


反対に、ここがサラサラっと書けると、意外と難なく最後まで書けてしまう傾向があります。
筆が乗るというか、書き難い部分がサラっと書けると、気分も乗ってきて不思議と文章を書くのが楽しくなってくるんですよね。

感想文の書き出しにあらすじはNG!

感想文が苦手な人が読書感想文を書くと、ほとんどの場合が書き出しの部分に「あらすじ」を長々と書いてしまっています。

だって何を書いたら良いのか分からないんですもん。とりあえず、一番言葉にしやすいあらすじから書いちゃいますよね?
この気持ち、めちゃくちゃ分かります。実は私も学生の頃は感想文が大嫌いで、読んでもいない課題図書のカバーに書かれている作品のあらすじを、そのまま書き写したりして文字数を稼いでました。先生にはすっごい渋い顔をされましたが。


確かに、あらすじを冒頭に持ってくる書き方は楽なんですが、こうなると、何とも締まりのない、ありきたりな読書感想文になってしまいます。(´∇`;)
あらすじを書き出しに持ってくるのは、絶対にやめましょう!

書き方で評価されやすいのは?


さてさて、冒頭でもお話していた「感想文の書き始めに悩まず、簡単にスラスラと書けるようになる魔法の書き方」について早速触れていきましょう!


実は、感想文の書き始めに書くべきことって大体決まっているんですよ。

高評価される感想文の大半は、必ずと言っていいほど書き始めにこんなことが書かれています。

それはこの三つ!

  • その本と出合った「きっかけ」
  • どんな「理由」でその本を選んだか
  • その本を読んだことによる「結論」

高い評価を受ける感想文の書き出しには、この三つのうちのどれかが高確率で書かれています。

ということは、同じようにこの三つのテーマのどれかを書き出しのネタとして使えば、あなたの書いた読書感想文も、高評価を受ける可能性がグっと上がるわけなんです!

それでは順番に、各テーマのポイントと書き方、参考になる例文について紹介していきますね。

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書き出しに悩まずスムーズに書き上げるコツ

書き方1・2「きっかけ」と「理由」を使う

まず、「きっかけ」と「理由」をテーマにした書き出しの書き方から!

なぜこの二つのテーマを一緒に紹介するかというと、この二つがよく似ているからです。
「きっかけ」と「理由」って、似ているようなんですが、それぞれちょっと違うニュアンスを持っています。

簡単に説明すると「きっかけ」は偶然そうなったこと、「理由」は理屈で説明のつくこと、という意味合いになります。感想文を書くとき、特にここは気にしなくて大丈夫なので「へえ~」程度で受け取ってもらえれば十分です!


読書感想文にその本を選んだ「きっかけ」や「理由」を書く、というのは割とどこの学校でも例として挙げられます。
ものすごく正直書くなら「課題図書で読まなくちゃいけなかったから」となりますが、そう書いてしまうと続きが書き辛くなってしまうんですよね。

なので、本を選ぶときに考えられる「きっかけ」や「理由」について、様々な例をまとめました。
そのまま書き写すのではなく、こんな感じで書くんだ!とイメージしてもらえればと思います。

書き出しの例文(きっかけ)

  • 表紙の美しさに惹かれて、気が付いたら手に取っていた
  • サッカー選手を目指す僕に、父が薦めてくれたのがこの本だった
  • 話題になっている本だったので、どんな内容なんだろうと興味があった
  • 昔一度読んだことがあると思い出して、懐かしくて手に取った

このきっかけの続きには、なぜそのきっかけが生まれたのかについて書いていくとスムーズです。
上の例文に続きを書くのなら、どんな表紙だから美しいと思ったのか、なぜお父さんはその本を選んだのか、なぜ話題になっているのか…など。

書き出しの例文(理由)

  • テレビで紹介されていて、面白そうだなと興味を持った
  • ネットで読みやすそうな本を探していて見つけた
  • この作家の作品が好きで、まだ読んでいない作品だったので選んだ
  • タイトルが面白そうだったから

このテーマの書き出しの場合も、続きにはなぜその理由が生まれたのか、という部分を続けていきます。

また、あなたがどんな期待を持ってその本を読もうと思ったかについても書いていくのもおすすめです。そうすると、その期待は本を読み終えてどうなったか…、もうそれだけで感想文を書き上げてしまえそうですね!

書き方3「結論」を使うと上手くいきやすい


三つのテーマの中で私が一番おすすめするのが、この「結論」から書くという書き方です。

ここで言う「結論」とは、あなたがその本を読んで、作品のストーリーや内容を理解した結果、何を感じたのか?という意味になります


もう少し身近な例を挙げると、テレビを見ていたら、あなたの全く知らない飲食店の特集番組が始まりました。
そのまま見続けていると、店内の様子や、こだわりのメニューなど次々とそのお店の魅力が紹介されていきます。

その番組を見終えたとき、あなたはどんなことを思うでしょうか。
「清潔感のあるお店だった」「メニューがすごく美味しそうだった」「〇〇を食べてみたい」「一度行ってみたい」…こんな感じの感想が出てくることが多いと思います。もちろん、「別に興味が湧かなかった」とか「マズそう」だとか、そんな感想でも構いません。

これって、知らないお店を特集した番組を見た結果、あなたが感じた感情や気持ちですよね。はい、これが「結論」です。


こういった感じで、本を読んだことで「あなたが何を感じたのか」「何か変わったことがあるのか」について書くこと。
それが、その本を読んだことによる「結論」をテーマにした書き出しの書き方になります。


また、私がこのテーマを一番おすすめしている理由は「オリジナリティが出やすい」から。

他の二つのテーマも勿論書きやすいのですが、やはり書く人を選ぶというか、書き手さんによってはインパクトに欠けやすいというデメリットがあります。
それに比べて、この「結論」から書く方法では「あなたの感情や気持ち」をダイレクトに投影できるため、感想文を読む人の心を惹きつけやすいんです。

例文を読んでみると、なるほどな!と思うはずですよ~。

書き出しの例文(結論)

結論をテーマにして、書き出しを書いてみるとこんな例文になります。

  • 生きるということの尊さ、命の素晴らしさを学びました。
  • 夢を追いかけるのは素晴らしい。この本の主人公の姿から、改めてそう感じさせられた。
  • 以前は「よくある話」だと思っていたが、実際に読んでみると素晴らしい話だった。今まで読まずに居たことを後悔した。

どうでしょうか。
感想文の冒頭にこう書かれていたら、その先もちょっと読みたくなりませんか?


「尊さ」だとか「素晴らしい」とか、そんなキレイなことばかり書かなくても別に構いません。
言ってみれば、その本の「酷評」を書いたっていいんです。だって、「つまらない」「面白くない」と思ったのも、あなたがその本を読んだうえで出した結論なのですから。

  • とてもつまらない本だった。長々と続く文章は読み辛く、最期まで読むのが大変だった。
  • みんなはこの作品を素晴らしいと評価しているが、自分にはその良さが理解できなかった。
  • 本を読むのが苦手な自分には、少しレベルが高すぎる本だった。

こんな風に、つまらないと感じた点について、ひたすら掘り下げていく感想文もとっても面白いと思います。
「いやいや、なんでやねん!」「もっとこうしたら面白かったのに!」とツッコミを入れるような感覚で、書いてみてはどうでしょうか。

他にはない視点からの感想文なので、先生も「こういうのも面白いな」と評価を上げてくれるかもしれません♪

読書感想文の構成、まとめ方


書き出しがうまくいったら、次は読書感想文の全体的な構成も考えていきましょう。
そんなに難しく考えず、なんとなくのイメージで大丈夫!


基本的な構成はこんな感じにしてみましょう。

  • 書き出し
  • 簡単な本のあらすじ
  • 自分の気持ちや過去の経験と比較し、考えたこと・感じたこと
  • 今後の自分の行動への展開

この順番にまとめていくだけで、ブレのない起承転結のある感想文になります。

まずは形にこだわらず、自分が思うままにガリガリ書き進めていきましょう。この構成に合わせるように、後から手直ししていけばオッケーです!

感想文の書き方の例、ポイント

各項目をうまく書き上げるためのポイントを、それぞれまとめておきました。
こんなところに気を付けて、どんどん文章に肉付けしていってください!

  • 書き出し
  • 上記で紹介した、「きっかけ」「理由」「結論」から好きなテーマで書く。
    テーマは一つでもいいし、二つ一緒に書いてもOK。

  • 簡単なあらすじ
  • あまり長くなり過ぎないように、簡潔に書くことを心掛ける。
    本の背面や帯の部分などにあらすじが書かれていることもあるので、それも参考にすると書きやすい。
    印象に残ったセリフや言い回しがあれば、それも使ってみよう。

  • 自分との比較
  • 本の主人公や登場人物の体験や出来事と、自分自身の経験を比べてみる。
    学校の行事などでの経験で、何か近いものはないか考えて、それを例として出してみよう。
    (テスト勉強やクラス替え、体育祭など…)

    その本を読む以前の自分の気持ちと、今の気持ちを比べてみるのもおすすめ。

  • 今後への展開
  • その本を読んだことで、何か新しい目標を設定してみる。
    (主人公のような夢を探す、友達を大事にする、環境を大切にする…など)

    ここはちょっとオーバーに書く方が、読み手に訴えやすい!

これで読書感想文は完璧!

こんなポイントに気を付けてみると、
去年までの読書感想文とは、ケタ違いに良い感想文が書き上がるはず。

先生が「おっ」と感じるような感想文を、今年は見せつけてやりましょう♪