冬になると爆発的に増える「ノロウイルス」。
かかった人はご存知かと思いますが、
あの苦しみは、尋常じゃありませんよね…
風邪をひくのは仕方ないが、
ノロウイルスだけは嫌だ!(゚Д゚;)
と思う人も、多いのではないでしょうか。
また、冬の味覚といえば…
「牡蠣(カキ)」です!!
生牡蠣、焼き牡蠣、なんでも美味しい牡蠣(*´∀`)
でも、ノロウイルスにかかってしまった時…
「病院で、牡蠣が原因だと言われた」
という話も、よく聞きます。
わたし自身、
ノロウイルスと診断されて地獄をみたとき、
原因は、やっぱり「生牡蠣」でした…
世間で言われる通り、
切っても切れない、ノロウイルスと牡蠣の関係ですよね…
でも本当に、牡蠣は悪者なんでしょうか?(・ω・`)
今回は、その辺りについて、
徹底的にリサーチしました!
筆者も無類の牡蠣好きのため、いつも以上に熱が入っております!
ノロウイルスと食中毒
まずはノロウイルスの症状などについて、
さっくり、おさらいしましょう。
ノロウイルスの主な症状
- 吐き気症状
- 嘔吐症状
- 発熱症状(高熱が出ることはあまりありません)
- 腹痛症状(チクチクとした刺すような痛みが出やすい)
- 下痢症状
- 嘔吐下痢症状に伴う脱水症状
ノロウイルスには潜伏期間があり、
一般的に、1~2日程度で発症に至ります。
発症後、上記で挙げたような症状で、
猛烈に苦しむことになりますが…
通常は2~3日程度ほどで、症状が徐々に回復します。
重症化するようなケースは、かなり少ないと思われます。
ノロウイルスは、冬に流行りやすい?
名前の通り、
ノロウイルスの症状は、ウイルスが原因です。
正式名称は「ノロウイルス感染症」といいます。
冬場に大流行しているイメージですが、
ノロウイルスは1年中、
どの季節でも発症しやすいウイルスなんです。
冬だけではないんですよ~。
ただ、細菌やウイルスには、
得意な季節と、不得意な季節があるんです。
- 細菌類 湿度の高い夏場に、感染症が拡大する
- ウイルス性感染症 空気が乾燥しやすい冬場に、多く発生する
こういった特徴があります。
ノロウイルスの集団感染も、
だいたいが、秋の終わり~冬場に集中する傾向がありますよね。
ウイルスにとっては、
乾燥していて寒い季節が、絶好の活動時期なわけなんです。
また…
冬になると、
ノロウイルスによる食中毒が大発生する、
その原因のひとつとされているのが、
「食用の生牡蠣」です!
日本では特に、冬期に市場に多く出まわりますよね。
冬のお鍋に牡蠣なんて、最高ですし!(*´∀`)
こんなに美味しい牡蠣なのに、
ノロウイルスの感染源のひとつなんです…
ノロウイルスと牡蠣の関係
そもそも、
「牡蠣だけがノロウイルスを持っている」と、誤解されがちなのですが…
これは、ちょっとだけ違います。
食品の場合は、
ノロウイルス感染症の感染源=「二枚貝」なんです。
牡蠣だけじゃないんですよ~!
実は、ノロウイルスは海水中に自然に存在しています。
例えば、ヒトが海水をたっぷり飲んだとすると、
ノロウイルスに感染します。
(それこそ、塩分過多で死んでしまう位の量ならですが…)
二枚貝類という生き物は、
生理的に海水の取り込みと、吐き出しを常に行っています。
その時に、
ノロウイルスが貝の臓器に蓄積していくわけなんです。
というわけで、
牡蠣だけではなく、
二枚貝類であれば、全てに感染リスクがあるのです!
牡蠣だけが、苛められっ子みたいになっていますが、
みんな、仲良くしてあげて!!
牡蠣からのノロウイルス感染が多い理由
とは言え、冒頭の通り、
ノロウイルスに感染したときに、
「病院で、牡蠣が原因だと言われました」
…という診断が下った人が、ほとんどだと思います。
何を隠そう、筆者もそうでした。
二枚貝なら、みんなノロウイルスを持っているはずなのに…
どうして牡蠣ばかりが、
その原因に挙げられてしまうのでしょうか?
その理由は、
「牡蠣という食べ物」にあるんです!
ノロウイルスは熱に耐性がある、と言われますが、
充分に加熱すると、死滅します。
多くの二枚貝は、
食べる前に加熱調理されることがほとんどなので…
そのおかげで、
感染リスクがほぼゼロになっているのです。
しかし、
牡蠣はその味や食感などから、生食が好まれます。
(だって生牡蠣、美味しいですよねえ…)
そうやって食べることで、
生きたウイルスを、体内に入れてしまう機会が多いのです。
このため、他の二枚貝に比べて
牡蠣だけが、感染リスクが高いように思われてしまっているんです。
しかも!
牡蠣は大きいほうが…美味しいと思いませんか?
市場でも同じで、大きいほど高級品として珍重されます。
高級で美味しいのは嬉しいのですが、
サイズが大きいということは、
それだけ長生きしている、ということです。
ということは…
長く生きているぶん、
ノロウイルスの含まれた海水の取り込みと吐き出しを、
ず~っと、繰り返してきているわけなんです。
なので、サイズが大きい牡蠣ほど、
ウイルスを多く保有している可能性が、高くなります。
(一概には言えませんが…)
以上のことから、
「二枚貝を生で食べる」ということは
「ウイルスを食べている」ようなもの。
…そう言われても、仕方がないですよね(´∇`;)
その中に存在するウイルスの数が、
感染に達する数以下であれば、発症しませんが…
体内にウイルスを取り込んでいることには、間違いありません。
「この時期、生牡蠣をお腹一杯食べる!」
というのは、
かなりギャンブル性が高いようですね(´ー`A;)
それでも、牡蠣を食べたいアナタへ!
以上、ノロウイルスと牡蠣の関係についてでした。
やはり体調を優先するなら、
この時期は控えるのが、一番良いようです…。
また、牡蠣だけがノロウイルスの原因ではないという点は意外でした。
他の二枚貝でも、生食(お造りなど)する時も、
少し、注意した方が良いかも知れません。
また、
どうしてもこの時期、牡蠣(二枚貝なども)を食べたい!
というアナタには…
- 沸騰したお湯で、2分以上しっかり茹でる
- 牡蠣フライの場合、180度前後で4分以上揚げる
…など、しっかり加熱処理することを徹底して下さい!
こうすることで、
ノロウイルスの発症確立をぐっと下げる、という防御策はとれます。
ただ、ノロウイルスを発症するかどうかは
その人の体調や、ウイルスに対する抗体の量、などにもよります。
食べる場合は、
あくまでも【自己責任】で楽しむようにしましょう!
…わたしも、自己責任で食べようと思います!
(食べない、という選択肢はないようです(-∀-`; ))