冬至にやることといえば、だいこんやきんかん、なんきん(カボチャ)などの「ん」のつく物を食べて、「運」を呼び込むこと。
そして、のんびりと「ゆず湯」に入ることですよね!
冷え込みが厳しくなるこの季節に、ゆず湯に入ることで「1年中風邪をひかない」とも言われています。病気せず元気ハツラツに冬を越すための、先人の知恵ですね~。
ゆず湯に入ると、身体もポカポカと温まって、肌もいつもよりスベスベに♪
入浴剤とはまた違うお湯の感覚に、毎年この日を楽しみにしている方も多いはずです。
でも…
ゆず湯に入ると、肌がピリピリして痛い!かゆい!
そう感じたことって、ありませんか??(゚Д゚;)
実は我が家でも、「ゆず湯ピリピリ痛い事件」は起きました。
数年前の冬至の夜に、子供と一緒に浴槽にゆずを浮かべて浸かっていると…
なんだか、太腿やお腹のあたりがピリピリし始めました。ムズムズするような、かゆいような…
気のせいかな~?と思っていたら、子供が「足がヒリヒリする~!」とぐずって、
しまいには泣き出してしまいました(-∀-`; )
すぐにお風呂から出て、シャワーで流すと、ピリピリ感や痛みはなくなったのですが…
その後、ゆず湯に入った夫は「全然ピリピリしなかったよ」とのこと。(´~`)ナンデ?
ゆず湯が悪いのか、それとも何かの皮膚炎とか…?と、気になって調べてみると、個人差はありますが、ゆず湯で刺激を感じる人が一定数いることを発見しました。
ということで、今回の記事では、
ゆず湯がピリピリ痛い原因って?
ピリピリさせずに、ゆず湯に入る方法は?
冬至の夜に気になってしまう、ゆず湯のこんなところについて詳しくまとめました。
「ゆず湯って、刺激があるから入りたくないんだよね~」という、あのピリピリ感のせいでゆず湯を敬遠しているあなたもご安心を!
ゆずの扱いや、ゆず湯の入浴法にちょっと気をつけるだけで、ノーピリピリのままゆず湯を楽しめるかも知れません(*´∀`)
赤ちゃんはゆず湯に入れるの?
大人よりデリケートなお肌の赤ちゃん。初めてのゆず湯デビューに迷ったら…こちらの記事をお役立てください♪<関連記事>「冬至のゆず湯!赤ちゃんはダメ?一緒に楽しめる入り方はコレ!」
ゆず湯が痛い原因は?ピリピリするのはなぜ?
ゆず湯の醍醐味といえば「香り」ですよね。あの爽やかなゆずの香りには、心身の緊張を和らげてリラックスさせてくれる効果があります。
ゆずの皮の部分から取れる成分に、この良い香りが含まれているんですよ(´▽`v)
ゆずは、ミカンやオレンジなどの柑橘類に属していて、果物の皮の部分をよ~く見ると、つやつやした「粒」があるのが分かります。
このつやつやした「粒」は「油胞」と呼ばれ、この「油胞」の中に、良い香りのする「精油」が含まれているんです。
ゆず湯に入るときは、ゆずを半分に切ったり、絞り汁を入れたりしませんか?
ゆずの皮を切ったり絞ったりして、ゆずの皮の「油胞」を刺激することで、精油を絞り出すことができます。そうして、その精油の香りを漂わせることができるんですね。
「ゆず湯は、良い香りを満喫してこそでしょ~!」
…とちょっと欲張って、湯船に浮いたゆずを、ギュギュっと絞りたくなりませんか?
わたしはなります!(笑)
ところが、これが大きな過ちだったんですね~(´ー`A;)
ゆず湯で肌がピリピリと刺激を感じてしまうのも、ゆず湯のあとに肌が痛くてヒーヒー言っちゃうのも、ゆずの皮に含まれる、あの良い香りを放つ「精油」が、大きな原因になっていたんです!
肌がヒリヒリする原因は、ゆずの精油?
このゆずの皮に含まれる「精油」には、香りの成分だけでなく、油を落とす成分も含まれています。肌が丈夫な人にとっては、皮膚の余分な皮脂汚れを取ってくれる、ありがたい成分なのですが…乾燥肌や、敏感肌な人にとっては、この成分が必要以上に皮脂を取ってしまうんです(ノд`;)
そういえば、オレンジの天然成分を使った洗剤もありますよね~
オレンジ〇ックスは名前の通りですし、洗剤のパッケージに「オレンジオイル配合!」と書かれているものも。
こういった洗剤には、柑橘類の精油が使われているんです。ゆずやオレンジなどの柑橘類の精油は、凝縮されることで洗剤になるほどの脱脂力を持っているんですね。
天然由来の成分なので安心感はありますが、冬場に乾燥してバリア機能が落ちたお肌や、アトピーなどの敏感なお肌には、少々刺激が強すぎるのでは…と思えませんか?
わたし自身も昔は肌が丈夫だったのですが、妊娠中に肌質が変わったようで、今では敏感肌ぎみのお肌です。
ゆず湯に入って「ヒリヒリ痛い!」と泣き出した我が子も、小さな頃からあせもが出来やすい肌質。冬は特に乾燥しやすい肌質です。
私も子供も、お肌がそこまで丈夫ではないのがお分かりかと思います。
おそらく、ゆず湯の精油成分が肌の刺激になってしまって、ヒリヒリピリピリしたり、子供が「痛い~むずむずする~」とぐずってしまったのだと思います。
でも、毎年の季節行事でもある「ゆず湯」。
せっかく、ゆずもたくさん用意したのに… ←ここも重要ですね(笑)
肌をピリピリさせずに、どうにかしてゆず湯に入りたいなあ
…と思う気持ちも、捨てきれません。
ということでお次は、
ピリピリを防いでゆず湯に入る方法を、ご紹介します!
ゆず湯でピリピリしない入り方!
巷で紹介されている方法のうち、いくつかを実際に試してみました。そんな中で、肌がピリピリせず、痛くもならなかったゆず湯の入り方はこちらです(´▽`v)
湯通ししたゆずを使う
<入り方の手順>
- ゆずを半分、または輪切りに切る。
- お湯を沸かした鍋に、切ったゆずを入れる。
- 再び沸騰してくるまで、少し茹でる。
- 茹でた柚子を、お風呂へ入れればOK!
これは、祖母から聞いた入り方です。
「ゆずを…茹でるの!?」と、最初は半信半疑だったのですが…本当に肌のピリピリ感がなくなって、最後まで、のんびりと浸かっていられました。
一度茹でているので、ゆずの香りは、そのままの状態で入れた時よりかは少し飛んでしまっています。それでも湯船に浮かべていると、だんだんと良い香りが漂ってきますよ~。
ゆずは丸ごと使う!
いつものゆず湯でも、入り方にちょっと気を付けるだけで、刺激を抑えることもできます!
<入り方のポイント>
- ゆずを切らずに、丸ごと浮かべる
- 湯船でゆずを揉まない、刺激しない!
思い出してみれば、子供と一緒にゆず湯に入ったときも…
子供が面白がって、湯船に浮かんでいるゆずをグニグニといじっていた後から、肌がピリピリと痛くなってきた気がします(´ー`A;)
ゆずを揉んだりして刺激すると、確かに香りは一気に良くなります。
ただ、香りが強くなるということは、精油成分がたくさん出ているということ。肌を刺激する成分も一緒に浸み出してしまいますからね~
お肌のピリピリが気になる方は特に、湯船に浮かんだゆずには触らず、のんびり眺めておくのがいいですね。
どうしてもゆず湯で刺激を感じるときは
紹介した方法でも、肌がピリピリしてしまう場合には…熱めのお湯を洗面器に張って、輪切りにしたゆずを浮かべてみてください。
そうすると、あら不思議!ゆずの爽やかな香りが浴室に漂って、ゆず湯に入っているような気分になれるんです( ´∀`)b
これはひっかき傷やすりむき傷など、傷口に沁みると痛い!という場合でも使えます。ぜひ覚えておいて下さいね♪
ゆず湯には冬に向けて体調を整える効果のほかに、強い香りで邪気を払ったり、実るまでに長い年月のかかる柚子にあやかって、「長年の苦労がどうか実りますように」という願いを込める意味もあるのだそうです。
ゆずパワーで身体も心もしっかり温めて、寒い冬を乗り切りましょうね!